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東日本大震災被災者医療支援事業速報
TOHOKU - PACIFIC OCEAN EARTHQUAKE



東日本大震災におけるHuMAの第二期活動報告

南三陸町での医療支援活動は、当初の予定では4月末日(第一期)で終了する方針でしたが、HuMAの活動が評価され、志津川病院長より継続した支援の依頼がありました。常任理事の間で状況の評価・検討を行い、下記の方針に従い5月1日から5月14日まで第二期と して、引き続き活動を継続致しました。

【現地医療事情の現況と展望 】
 もともと南三陸町には、志津川病院(歯科を含めて常勤医はわずか6名)と6つの開業医診療所がありましたが、津波により全ての医療機関が機能、もしくは建物自体を失いました。
 震災直後は、たまたま被災をまぬがれた志津川病院の内科部長である西澤医師が、最大の避難所であるベイサイドアリーナで、一人で 奮闘しておられました。その後、さまざまな援助団体や志津川病院の元職員が集まり、ベイサイドアリーナに西澤医師をトップとした医療本部が設置されました。医療支援チームは、本部からの割り当てに従って多数存在する避難所での診療を行ってきました。南三陸町には、志津川を中心として他に戸倉、入谷、歌津という地区があり、HuMAは歌津の一部を担当してきました。
 GWには避難所からホテル等の宿泊施設へ集団移住の開始、ガソリンや道路事情の改善、巡回バスの開始とともに、急速に医療のニーズが変化しました。3月下旬〜4月上旬には避難所での定点診療がメインでしたが、その後徐々に診療を各地週1〜2回とする巡回診療に変更、更に4月中旬〜下旬では志津川病院仮設診療所の開院に伴い、同院での診療が中心となりHuMAとしての全ての巡回診療は終結しました。
 4月25日からは全体の巡回診療も5カ所に縮小され、5月13日に全ての避難所での救護活動は終了となりました。

第二期の基本方針
・ 4月末日で救援医療活動を終了し、5月1日以降を復興支援活動期と位置づける。
・ 現在活動を展開している南三陸町だけでなく、HuMAメンバーが活動を行っている(いた)地域を対象とする。
・ ボランティア活動ではなく、公的な機関や病院からの派遣要請を受けて人員を派遣する。
・ 依頼元の方針に従い、現地の活動を支援する人員(医師、看護師、ロジ)をHuMA会員から募集する。

活動期間平成23年5月1日から平成23年5月14日
活動メンバー医師6名(第六次隊2名、第七次隊2名、第八次隊2名)、 調整員延べ2名(第六次隊2名、第七次隊1名、第八次隊1名)

【第二期の具体的な活動 】
#1: ベイサイドアリーナ医療統括本部機能の支援
#2: 公立志津川病院仮設診療所の診療支援
#3: ベイサイドアリーナ救護所での休日および夜間診療
#4: 公立志津川病院職員のリフレッシュプロジェクト
#5: 第二期終了に向けての物品管理
#6: 訪問看護ステーションの支援に関する聞き取り調査
#7: 第三期支援の調整

#1:ベイサイドアリーナ医療統括本部機能の支援
HuMA先遣隊は本部に対して、派遣医療チーム定例ミーティングの開催など様々な適切な提案を行いました。HuMAの経験豊富なスタッフは本部長の絶大な信頼を受け、ロジは一次隊から本部に常駐しサポート業務を行いました。他にもイスラエル医療チームの対応など様々な業務に手厚い支援を行い、5月以降も残留を熱望され、自己資金にて5月14日まで支援を継続することになりました。

#2:公立志津川病院仮設診療所の診療支援(巡回含む)
現地医師と国境なき医師団のスタッフと共に内科外来を担当し、1日に平均90人の患者を診療しました。主に慢性疾患の定期処方を行いました。仮設診療所では初診の患者が多く、アナムネ聴取、診察、内服薬のチェック、カルテと処方箋の記入、病名記入など1人1人の患者に時間を費やしました。

#3:ベイサイドアリーナ救護所での休日および夜間診療
昼間は公立志津川病院仮設診療所で診療が行われていますが、夜間の医療体制が確立していなかったため、アリーナ内の救護所が夜間診療所として利用されました。5月1日〜5月13日の間、MSF医師とともに交代で当直業務を行いました。

#4:公立志津川病院職員のリフレッシュプロジェクト
志津川で働く医療関係者に山形県志津温泉で休養してもらうプロジェクトです。HuMAロジはスタッフと現地間の調整を行いました。 4月は計23名が、5月は計36名が参加しました。 →医療スタッフ短期休暇プロジェクトのページへ

#5:第二期終了に向けての物品管理
派遣医療チーム定例ミーティングに使われていたアリーナの黄色いテントは5月11日に業者に撤収してもらいました。その他の寄付物品の多くはHuMAが巡回診療を担当していた歌津つつじ苑に供与しましたが、寄付合意書の作成やサイン受領、寄付物品リストの作成などの業務を行いました。

#6:訪問看護ステーションの支援に関する聞き取り調査
志津川病院の訪問看護ステーションの状況や南三陸町の訪問看護の現状ー訪問看護対象患者、スタッフ、家族の負担などについて所長に聞き取りを行い調査しました。状態の悪い方の看取りや訪問診療での対応の難しさ、マンパワーや訪問看護用の車の不足、交通事情や新規患者の増加など、様々な問題点があげられました。

#7:第三期支援の調整
石巻赤十字病院、桃生農業者トレーニングセンターや後送病院など、石巻をはじめ周辺地域の状況を視察しました。同時に他団体の動向とHuMAの位置づけ、現地でのニーズを調査しました。HuMAチームはベイサイドアリーナ医療統括本部付きの「災害医療全般のアドバイザー」という位置にあり、単なる一医療支援チームではなく本部への長期的な関わりを期待されてきたこともあり、第三期として5月15日以降も復興支援継続を行うことになりました。

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