ホーム お問い合せ サイトマップ

HuMAの活動 - 2010チリ地震被災者支援のための初動調査

初動調査チーム(高田洋介看護師)活動レポート

2010年3月15日(月)
 陸軍統括幕僚本部で、コンセプシオンを含むビオビオ州で展開されている野戦病院の状況について聞き取り調査を行いました。現在3つの病院があり、津波の被害がひどいタルカワノの中央広場と丘陵地(昨日、調査したテント村の近く)とウアルペンという湾の北部に位置する小さな町で展開しています。
 タルカワノの中央広場で行っているチームはチリ陸軍が行っていますが、丘陵地で行っているチームはエクアドルとチリの合同チーム、そしてウアルペンはペルーのチームが担っています。いずれの病院でもベッドやガーゼなどの医療資器材が不足しているとのことでした。ここでも資金か物資の供与が望まれていました。

 一路、タルカに向けて出発しました。途中、日本赤十字のチームと連絡がとれ、マウレ州のパラルでERU (Emergency Response Unit) を展開するというので視察に行きました。今回の地震でコンセプシオンが震源地に近い大きな街でとしてとりあげられ、略奪や放火など治安が悪化しているというような報道が大々的に行われましたが、建物の倒壊の状況をみるとマウレ州にあるタルカ周辺の街の方が、被害が大きいと思われます。

 その後タルカに移動し、マウレ州政府・県衛生局の行政局長と会計管理部長から聞き取り調査を行いました。マウレ州の人口は100万人で13病院がこの人口をカバーしております。そして13病院はそれぞれ3次救急レベルから1次救急レベルのクラス分けがされています。この13病院のうち6病院が壊滅状態で3次救急レベルはリナレス市しか機能していません。タルカ市の3次救急レベルの病院は今日潰れたそうですが、患者は全員避難していたために無事でした。他にも3次救急が行っている市がありますが、いずれも壊滅状態です。このため、重症救急患者は救急車もしくは小型飛行機でサンチアゴなどへ搬送するそうです。今回の地震で、マウレ州にある1800床あったベッドは800床に減少してしまいました。

 巡回診療については、チリ全土やマウレ州からボランティアが集まり巡回診療を行っておりました。また外国からはアルゼンチンやスペイン、赤十字が入っていました。しかし予算の問題で本日3月15日ぐらいで終了するといっていました。

 現在、感染の流行は認めていませんが、これから冬になるため、暖房がきかない住環境で避難生活を続ける人が健康を維持することは難しくなり風邪や肝炎などの発生が懸念されています。これについては対応策を講じなければならないのですが、まだできていないとのことです。

 18時30分ごろにサンチアゴに無事到着しました。  
このページのTopへ
Copyright 2003 Humanitarian Medical Assistance all right reserved.