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HuMAの活動
2017-2018ミャンマー避難民本隊人道医療支援


6次隊 報告書と写真 

活動日:2018年3月3日
活動場所:ハキンパラ地区DCHT診療所、Jamtoli地区モバイルクリニック

本日の活動概要
DCHT診療所でヒアリングなど。Jamtoli地区モバイルクリニックサイト訪問、Jamtoli地区IFCで情報収集

11時前にハキンパラ地区DCHT(Dhaka Community Hospital Trust)に到着。診療所内は立っている人も多く、混雑していました。毎日朝からずっとこのような状況らしいです。これでは診療以外のことをなかなか考える余裕もないでしょう。また周辺医療施設との連携、と言っても把握をする時間も取れなさそうです。こういう部分に気付いて、出来ることをして、少しでも活動が円滑になればと思います。

6次隊の調査では、DCHT診療所が多くの患者が来る評判のいい診療所として位置づけられているのを確認出来ました。またDCHTは診療データなどの情報を保持しており、それらの「DCHT が既に持っているもの」をどう活かすか、が今後の課題であり、DCHTがハキンパラ地区での地域連携を意識しながら保健医療活動を行なっていくならば、重要になってきます。DCHTとしての方針に関わることなので現場に決定権はありませんが、どのような活動が可能か検討するためにDCHTのビプロブ氏に聞き取りを行いました。

公衆衛生活動について:
これまでもDCHTはMother and Child Care, Family planning, Health Education, Food and Nutrition, Primary Health, Safe Water for Lifeなど公衆衛生活動を行ってきていますが、そのスケジュールや対象者・エリアをどのように決めているのか聞いたところ、スケジュールに関しては本部(DCHTダッカ)、対象者は、軍、マジ(軍が任命するロヒンギャキャンプ内のコミュニティリーダー)、そしてImamイマム(宗教指導者)の3者と、協議の上決めるとのことでした。この時に、「DCHT が既に持っているもの」=患者や妊婦のデータを分析し、より必要とされているエリアの特定や重点課題の抽出ができれば、それらの根拠に基づいた活動の提案ができ、ニーズの高いところを優先的に行っていくことも可能になります。このように根拠を持って活動をすることにより、その活動が実際に効果があったのかどうかを確認することも出来るはずです。こういった考え方に対してビプロブ氏は理解を示してくれましたが、あとはDCHT本部の考えや、現場のキャパシティの問題となります。

診療所空間改善について:
昨日考えていた待合室の改善計画についても相談しました。現状の待合室は配布用食料袋と発電機が置いてあるため患者の待合スペースが十分取れていない、それにより動線が入り混じり、全体的に雑然としています。空間を効率よく使って、患者が待合スペースで安心して自分の番を待てるようにするためのアイディアをビプロブ氏と一緒に色々考えました。例えば、待ち合いスペースに壁際の作り付けベンチと移動式ベンチ、入り口付近に上足下足ゾーンと靴箱、デッドスペースに収納棚、受付デスク脇にフォルダ収納用棚など、これらは全て簡単な大工仕事でできる範囲です。また、壁も有効利用して、言葉の問題があるロヒンギャの人々にもわかるような啓蒙ポスターや、キャンプ内でのイベントやセミナーなどの情報ボードなど、待っている間に情報が得られるような工夫ができると良いと思われます。DCHT医師も話をにこやかに聞いてはくれましたが、効果を予測は出来ていないようでした。簡単なことで作業効率や快適性は格段にあがるので、実現できると良いと思います。

Jamtoli モバイルクリニック:
話し合いのあと、Jamtoli地区のモバイルを見学に行きました。高台の見晴らしのいい場所で、難民の住居に囲まれたバングラデシュ人の民家の庭を借りて、女医1名、サポート2名で朝の9時から開始して13時半の時点で125名の患者を診察したとのことです。2月28日に訪問したTanjimarkholaでは男性が多かったのですが、こちらは女性が多く来ていました。モバイルの周辺を視察したが、他のキャンプと同様に斜面地に住居が密集し、所々にトイレ、井戸が見られ、走り回る子供たちは「ハローハロー」と無邪気に追いかけて来ます。大人たちもこちらが微笑むと同じようにニッコリと返してくれます。単なる印象ですが、それほど悲壮な空気を感じないのは、半年が経ち、環境が落ち着いてきたこともあるのかもしれません。

IFC(Information and Feedback Center):
Jamtoli地区を出る際、ハキンパラにもあったユニセフ支援のIFCがあったので立ち寄りました。ハキンパラのIFCと同じように手書きのコミュニティ地図、地区内で活動しているNGOなどの団体とサービス内容のリスト、住民情報が掲示されていました。オープンは2018年1月31日。ハキンパラのスタッフよりも英語が通じたので、これらの情報がオンラインでも入手可能か聞いたところ、ウェブサイトを教えてくれました。 IFCの情報をユニセフに提出しているということでした。現在コックスバザール県の主要な難民キャンプがある町UkhiaにはIFCが14か所あるということでした。このサイトにはハキンパラの情報が載っていなかったので、まだ精度にばらつきはありそうですが、今後整備されていけばコミュニティと全体をリンクする重要な役割を担えるのではと思いました。

昼頃ハキンパラに戻り、15時にはホテルへ向かいました。我々の車はまだ止められたりしていませんが最近キャンプの出入り口や、道路脇での軍のチェックが若干厳しくなっているように感じます。コックスバザールに近い海岸通りに出ると土曜日だからか、たくさんの観光客で賑わっていました。海岸沿いにはテトラポッドや巨大な土嚢が積まれ始めており、雨季の到来が近いことを感じさせました。



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