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HuMAの活動
2017-2018ミャンマー避難民本隊人道医療支援


6次隊 報告書と写真 

活動日:2018年2月27日
活動場所:ハキンパラ地区DCHT診療所とその周辺にあるクリニックなど 他 

本日の活動概要
DCHT診療所にてヒアリング、メガキャンプ(モドルサラ地区)見学、IFRCで聞き取り、ハキンパラ内のデータ管理に関連するクリニック等訪問およびヒアリング

ハキンパラのDCHT (Dhaka Community Hospital Trust) 診療所に向かう途中、他の難民キャンプに寄りました。メイン道路を曲がり、緩やかな起伏のある未舗装の道路を埃を巻き上げながら走る、その両側にはビニールシートと竹でできた長方形の箱のような家が土色の風景の中に延々と果てしなく続きます。しばらくして周辺一帯で最も高い丘の上で車を止めました。降りるとそこは360度、地平線まで難民キャンプしか見えません。難民が家を建てるため、調理用の薪木として使うために、ほとんどの木が切られてなくなっていました。山の上から下まで、家が建てられていますが、大雨が降れば下の方は洪水になり、上の方に建てられた家が崩れたり、トイレの汚物も流れてきたりすると思われます。このキャンプはモドルサラというエリアでメガキャンプと呼ばれています。

IFRC(国際赤十字赤新月社連盟)診療所:
大規模な診療コンプレックスがあり、日赤の日本人女性のスタッフに話を伺いました。診療施設としては、さすが長年の知見が十分に活かされている計画性のあるもので、建物自体は気候風土に合った竹と木で作られ、地面はコンクリートで固められて動線がしっかりしています。Minor surgery, キッズスペースなどもあり mobile clinicもしているとのことです。このエリアの密集度合や、トイレが崖の上にあること、低地への洪水など二次災害に関する懸念については同様の意見を持たれていました。IFRC内にはシェルター担当がいるとのことでした。見渡す限り難民の住居しか見えない土だけの丘も昔は林で、半年前の難民発生初期に来られた日赤スタッフが最近来て風景の変わりように驚いていたと言います。

ビプロブ氏からの聞き取り〜ウェブサイトによる情報提供について:>
寄り道を終えてハキンパラのDCHT診療所へ向かい、Research Officerで公衆衛生の勉強をしていたというビプロブ氏から聞き取りをしました。 DCHTでは政府向けと国際機関(WHO)向けに2種類の異なるフォームで診療データを毎日提出していますが、それらを提出した後にどういったフィードバックがあるかを聞いたところ、バングラデシュ保健省が毎日更新しているという、ロヒンギャキャンプ全体の状況がわかるウェブサイトを教えてくれました。

ウェブサイトの内容は、様々な5つの項目に分かれ、人口、キャンプ、ワクチン、診察、主要疾患の推移等の情報が可視化され、各セクター・ワーキンググループによるレポートが入手できます。さらにグーグルマップを使った各支援活動の位置と疾患傾向をマップ上で確認でき、 団体・地域別の疾患データもリアルタイムに確認できます。キャンプの規模も大きいのでどれほどの精度の情報が実際手に入るかは、よく見てみないと分かりませんが、一見する分には全体がカバーされ、情報提供もうまくされているように見えます。ただ、こういった情報を現地(フィールド)で活動するスタッフが日々チェックできる環境にいるかといえば、少なくともハキンパラにあるDCHTの診療所・宿泊所にはインターネットもなく、電波も届きにくく、また日々の診療に疲れて、こまめにチェックすることは難しいと思われます。実際、このサイトを見せるためにビプロブ氏が長い時間、携帯電話をにらみ電波の届きやすいところに移動したりしながら、ようやくその一部を見ることができただけで、今ここに書いた情報は、ネット環境の整ったホテルに戻ってきてから確認したものです。よって、情報がリアルタイムに共有できる仕組みは存在するが、受け手のネット環境によっては、せっかくの情報が現場の人間には届きにくい状況にあることが分かりました。ともあれ、昨日見せてもらった診療データが、このようにしっかりと全体へのフィードバックに活かされているということは分かりましたが、地域レベルでのフィードバックをいかにするか、という課題も見えてきました。

コーディネーションミーティングについて:
ハキンパラでは現在Healthに特化したミーティングは行われておらず、HuMA3次隊メンバーからも、ハキンパラという地域レベルの医療の傾向を掴むためにもハキンパラヘルスコーディネーションミーティングが必要ではないか?と聞いておりましたが、現地に来てみてそれが理解できました。この点も今後の課題です。雨季の土砂崩れや洪水などの2次災害の懸念について聞くと、それは、現在様々な機関で検討はされているとのことです。また診療状況に関しては、DCHTが8月25日の難民発生直後にきた時は木の下で診療をしており、当時は怪我や栄養失調などが多かったのですが、今はだいぶ落ち着いてきたということでした。

ハキンパラ内での連携を探るために近所のTemporary Medical Center, Army clinic, Information and Feedback Centerを訪問もしました。 最後のInformation and Feedback Centerは、ハキンパラ全体の情報管理センター的な役割を担うことを目的に作られたようで、外から来た人たちが、ここに寄れば、ハキンパラでどういった団体がどこで何をしているのかがわかるマップと、キャンプの各エリアリーダーのマジとモデルマザーと呼ばれるロヒンギャお母さん達のコンタクトリストが貼ってありました。スタッフはあまり英語が通じず、貼ってあるもの以上の情報は得られなかったがそれでも貴重な情報を得られました。

夕刻はPWJ(Peace Winds Japan)の日本人スタッフとミーティングを行いました。 DCHTの自己データ分析の重要性、分析結果に基づく活動提案・地域レベルでの医療への活かし方、ハキンパラの中でのDCHTの役割、妊婦データの取り方・処理について等、ここ2日間でHuMA6次隊が見聞きした結果、気づいたことなどを伝えました。



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