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HuMAの活動
2017-2018ミャンマー避難民本隊人道医療支援


6次隊 報告書と写真 

活動日:2018年2月26日
活動場所:ハキンパラ地区DCHTヘルスポスト

本日の活動概要
DCHT診療所の見学、ヒアリング

ダッカからコックスバザールに移動。13時半にはホテルからハキンパラ難民キャンプに向けて出発しました。

海岸線のリゾートエリアから、内陸の村や賑やかな市場を抜け、しばらくすると最初の難民キャンプエリアを通り抜けます。ハキンパラに着くまでいくつものキャンプを通りますが、その規模に、ただただ圧倒されます。住居の建ち並ぶ部分は黄土色の柔らかそうな土で段々になった丘で、大雨が降れば住居とともに崩れ落ちそうな印象も受けます。

14時40分にハキンパラのDCHT(Dhaka Community Hospital Trust)ヘルスケアセンターに到着。ピークは過ぎたようですが、それでも男女子供、合わせて15名ほどの患者が入ってすぐの待合スペースに座って診察を待っていました。8人のスタッフがそれぞれ忙しそうに患者対応をしていたので、邪魔にならないよう各部屋と診察風景を一通り見学させてもらいました。

建物は完成して1か月半くらいと新しいのですが、サイクロンのような強風に耐えるには、頑丈に部材の接合部分がしっかりと緊結されているようには見えませんでした。材料はコンクリートやトタンを使うなど強度を意識した選択のようですが、資材や職人も限られ、難民キャンプということで、完璧なものを求めるのは非常に難しいと思われます。ただ、二次災害が起きないよう最低限の安全を満たしているかどうかの確認は必要だと思いました。しかし、以前の半屋外の診療所からすれば、雨風をしのげて、丈夫な壁に囲まれ、天井扇もついて、電源もあり、比べ物にならないほど環境は良くなったものと推察します。ただ、玄関を入ってすぐの待合兼受付の大部屋の雑然とした状況をなんとかできないかと気になりました。診察を待つほんの少しの間ですが、簡易なベンチでも壁沿いに作ってあげればプラスティックの椅子よりも効率よく座れて空間もスッキリします。待つ間に啓蒙的ポスターや、患者さんに有用な情報を壁に貼っておけば少しでも何かの助けになるかもしれません。また妊婦や子供も多く見られたので、もう少しなにか配慮があってもいいかもしれません。DCHTのスタッフたちにとっては、まずは目の前の患者が優先なので、外部から来た我々にできることは、彼らの目や手の届かない部分に気づき、それを知らせてあげたり、一緒に解決策を考えたり、実行する手段を見つけたりすることではないかと思います。

ロヒンギャの人たちがどれだけ危険で大変な状況を生き延びて今の場所に辿り着いているかを思うと、そこでじっと診察を待つ人々がどんな思いでいるのか、無表情で静かに座る彼らから、それを読み取ることはできませんでした。泣くほどの元気がないのか子供たちも皆静かでした。

HuMAとしての活動の収束に向け、今後も活動を継続していくDCHTにとって、いかに役立つものを残せるか、総括する時期が来ています。これまでの派遣者が蓄積してきた知見をとおして既にいくつかの提言がされていますが、6,7次隊としては、最終的に何を彼らに残せるのか、残された2週間という短い時間の中で何をすべきかを見極め、絞っていく必要があると考えています。難民キャンプ内の患者に対する診療サービスの実施は活動の実績として挙げることができますが、診療参加以外にも、難民キャンプでの医療実践としてHuMAが提供できるものがあるのではないか、特に、診療情報を医療活動に活かすやり方は、DCHT の活動をさらに効率化するのに利用できるのではないかと考えました。日々の診療活動からは、難民キャンプにおける貴重な患者情報が入手されており、そのようなデータを継続的に分析することで、新たな医療ニーズを発見し、必要な活動を検討することができます。それが予防活動(公衆衛生)につながりまいす。これからまさに雨季を迎え、マラリアなど感染症の流行が予防される状況では、大規模キャンプでは重要かつ必要なことだと考えました。

このような考えを伝えながら、DCHT診療所におけるデータ管理についてヒアリングを行いました。DCHTとしては、WHOやPWJ(Peace Winds Japan)に対して提出しているデータとは別に、疾患別データを毎日エクセルデータに入力し、保健省管轄に提出していることが判明しました。こういったデータを上部機関にあげ、フィードバックを待つだけではなく、簡単なグラフでその変化を自らモニタリングすることができれば、DCHTはこの地域の状況をより把握しやすくなるのではないでしょうか。HuMA医師の丁寧で時間をかけた説明により、DCHTもその重要性と可能性については理解してくれたようでした。これについては上部と相談すると言ってくれました。

産婦人科の女医にも同じように説明を試みましたが、既に16時を過ぎており、まだ妊婦患者も待っていたためゆっくり説明は出来ませんでした。 ここで本日のキャンプ訪問は終了しました。



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