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HuMAの活動
2017-2018ミャンマー避難民本隊人道医療支援


5次隊 報告書と写真 

活動日:2018年2月10日
活動場所:DCHT Health Care Center(診療所)

本日の活動概要
新医師スタッフの外来の様子(妊婦健診他)を見学等

今日はHuMA5次隊活動最終日。いつもより少し早目にDCHT(Dhaka Community Hospital Trust)診療所に到着すると、すでに大勢の患者でごった返していました。昨日の健康啓発キャンペーンや物資配給の効果なのか、妊婦さんや乳幼児連れの親子がかなり多い様子です。「あの診療所に行くと食料がもらえる上に、超音波で赤ちゃんも見られてお薬ももらえる」等という噂が広まり、それに伴い安全なお産に対する意識向上に少しでも貢献出来れば幸いです。

今日から交代でやってきた二人の若い医師は、一人は産婦人科専門医、、もう一人は産婦人科研修2年目で、きちんと必要な診察項目を丁寧に診ており、安心して妊婦健診を任せられると思いました。。産婦人科専門医は12月にも1か月の間DCHT仮診療所に来てモバイルクリニックをやっており、1-3次隊のメンバーの名前を覚えていました。昨日の健康推進キャンペーンで講義を行った大学講師で年配のRahima産科医も「彼女は経験もたくさんあるしベテランだから心配ない」と言っていました。ここへ来てからというもの、バングラデシュの医師はあまり患者に触れずに診断して薬を処方するものなのかと思っていましたが、この専門医はしっかり聴診や触診、視診をして診断しています。2年目の研修医は難民キャンプに初めて来たそうで、ロヒンギャ語があまりわからないらしく、時々誰かに通訳してもらわなければならないので診察が少し大変そうでした。しかし、きっとすぐ慣れることと思います。二人とも1か月の滞在予定だそうで、この間に彼女たちが安全な分娩ができるようにリーダーシップをとってくれるに違いありません。若い二人ですがとても頼もしく大きく見えました。 Rahima産科医は健康推進キャンペーンが行われる四日間しか居ませんが、彼女は貫禄十分のベテランです。彼女によると、この国の産婦人科医は超音波検査をしないので、その分妊婦のお腹をレオポルド触診でよく診ています。10か月の妊婦の診察では35年の経験によるカンが働いたのか、「羊水も少なくなっているみたいだし、このまま陣痛が来なければよろしくない。胎児にストレスがかかれば帝王切開の可能性もある。検査してもらえるところにリファーしよう」といって他機関に紹介していました。今日の妊婦健診は3診体制で総勢約50人の妊婦が来院し、今までで一番多かったです。

ところで妊婦健診台帳ですが、これは妊婦が受診したら受付で名前や年齢、最終月経、キャンプ地のブロックなどを記載し、診察が終わってから、血圧、体重、脈拍、浮腫、予定日など記載します。今日で200人を超えましたが、バイタルサインが1ページ全員同じであったり、浮腫などの記載漏れも多く、この台帳からのデータ収集は信頼性がかなり乏しいと感じます。

外来待合については受付した順番に座ってもらってスムーズに診察できる日もあれば、今日のようにごった返して順番が入れ替わったり、ずっと待っているのにとクレームが出たりする日もあります。受付は3-4人はいますが、患者さんの動線を考えて案内できておりません。また受付に看護師が入っているので、できれば診察介助に入った方が良いと思われました。この1月間ずっとこうした部分の改善を言われ続けてきたようですが、あまり変化が見られません。システマティックに外来コントロールをするにはどうしたら良いのか…まだ課題は山積みです。

午後に、出産後に配布するママキット(新生児用ブランケット、ベビー服(肌着・帽子・手袋・靴下)、産後ショーツ、産後パット、バックパック)が届きました。これはUNFPAからの支給であり、自宅出産ではなく施設で出産した人にだけ配るという、病院出産推進用の配給です。そういう理由で数をしっかり管理しなければならず、現在妊婦健診に来院した8か月と9か月の妊婦用81個を保管することとなりました。

外来が終わると健康推進キャンペーンの2日目が実施され、昨日よりは参加者は少ないものの多くの妊婦さんが集まり始めていたところで我々はDCHT診療所を後にすることにしました。今日はHuMA5次隊の活動最終日でしたが、忙しい外来と健康推進キャンペーンのため、スタッフにきちんと情報共有や申し送りをする時間がありませんでした。新しく来た医師達からの聞き取りもゆっくり出来ず、いくつかの課題を残したままになってしまいました。分娩室の運営が軌道に乗るところまでは見届けられませんでしたが、HuMA6次隊、7次隊へしっかり引継ぎし安全なお産ができるように支援していきたいと思います。

夜、声をかけられレストランに降りていくと、何とDCHT診療所のスタッフがみんな集まっていました。健康推進キャンペーンでダッカから来ている人、新しく赴任した産婦人科医の歓迎と我々の送別会を兼ねて、わざわざキャンプ地からコックスバザールまで来てくれたのでした。短い期間でしたが診療所で一緒に仕事をし一緒に昼食を食べ、活動してきたので、最後にこうした時間を持てたことを大変嬉しく感じ、心温まる夜となりました。 ロヒンギャ支援を行っているDCHTとPWJ(Peace Winds Japan)を側面から支援することで、HuMAとしてわずかかもしれませんが難民支援という国際貢献が出来たのではないかと思っています。


ベテラン産科医の診察
丁寧に診察する新スタッフの産科医



受付に殺到する患者
物資が揃いようやく分娩室らしくなってきた


皆様の御支援宜しくお願い致します。
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