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HuMAの活動
2017-2018ミャンマー避難民本隊人道医療支援


三次隊 報告書と写真 

活動日:2018年1月2日
活動場所:DCHT仮診療所2箇所、DCHTモバイルクリニック、建設中のDCHTヘルスポスト、Labour Room (Al-Markazul Islami Delivery Centre)

本日の活動概要
コックスバザール県Ukhia郡に入りました

朝コックスバザール県Ukhia郡に向かいました。海岸線沿いに17kmほど南下したあと内陸に向かい、Kutupalong村に近づくとロヒンギャのオールドキャンプが広がってきます。20年以上前にできたキャンプなので流石に家屋も長い年月を感じさせます。Balukhali村の賑やかなバザールを通り抜け、ハキンパラに到着すると、この夏以降に流入した人々によるニューキャンプが広がっていました。全行程は45km、車でおよそ1時間半。小高い丘が広がり、平地よりは低い山を切り開いて仮設の住宅を作っています。キャンプ周辺には木材や建築資材の山が多く見られ、大量に搬入されていることがわかります。道中、UN関連、NGO関連の建物が点在するが、目立つのはトルコとマレーシアの存在感でしょうか。

まずダッカコミュニティ・ホスピタルトラスト(DCHT)の簡易診療所に寄り、建設中の新ヘルスポスト責任者となるソハーグ氏に挨拶。診療所内には支援物資が山積みでした。DCHTはピースウィンズ・ジャパン(PWJ) だけではなく複数のNGOから支援を受けています。本日はMasood General Hospital Trustという地元NGOからの支援で子供のための物品配布(米・砂糖・石鹸・歯ブラシなどの日用品)を行う予定とのことでした。ハキンパラは18ブロックに分けられており、それぞれの地区には難民の中から軍より選ばれたコミュニティリーダー(MAZI)が3人ずついます。そのMAZIが作った地区ごとの名簿を元に、表にチェックを入れながら配布します。

10時過ぎ、HuMA一次隊の活躍したハキンパラの仮診療所に到着。この一帯はクリニックが多く、すぐ隣のテントにはバングラデシュ保健家族福祉省のTemporary Medical Centreがあり、薬をテーブルに並べて男性が5人ほど手持ち無沙汰に座り患者を待っています。DCHTに多くの女性が並んで診察を待っているのとは対照的でした。今日はDCHTは女医のヌスラット先生がおられ、にこやかなヘルスワーカー達が薬局に立っているのでやはり入りやすいのかもしれません。

10時半、あと5日で完成予定だというDCHTのヘルスポストを視察しました。現在の仮診療所のすぐ真後ろの丘の上にあり、階段を15段ほど上ります。設計図によると診察室が2つ、分娩室にはベッドが4つあり、受付、待合室、検査室、薬局、そして立派なトイレが3つ建物内にあります。周囲を見渡す限り、竹を組み合わせた簡素な小屋がほとんどですが、ここは土台と柱にコンクリートを使っており、この地域には珍しく立派な建物となりそうです。汚水タンクがすぐ脇に設置され、建物の下ではヘルスポストのための井戸が掘られていました。タンクも井戸も互いに相当近く、なるべく深く掘るようにしているとのことでした。大きい階段を十数段上ることについて妊婦への負担が心配されるのに加え、設計図を見る限り医師や薬剤師の動線があまり考慮されていないようにも感じました。設計段階から関わることができれば理想的だったかもしれませんが、それはミッションのタイミングもありやむを得ないことです。


HuMA一次隊の活躍したハキンパラの
DCHT第1簡易診療所
建設中クリニックへの階段

その後、DCHTが本日Moinagona地区で行っているという日替わりモバイルクリニックに合流、HuMA医師も診察の補助に加わりました。ここでは重症患者はみられず、軽い呼吸器感染症、ヨウ素摂取不足か甲状腺機能低下症、栄養失調、食欲不振、不眠症、また不潔な環境に起因すると思われる湿疹などの皮膚疾患が多くありました。ジフテリア疑いはおりませんでした。処方で多く見られたのは、消炎鎮痛剤や抗ヒスタミン、ビタミン剤などです。モバイルクリニックにおいては、一般的な内科小児科皮膚科に分類される疾患が多いようです。診察の合間に患者の方々が身の上話をしてくれることもありました。診察を待つ間にも乳幼児がおむつもなく垂れ流し、衛生状態の悪さは深刻です。


モバイルにて偽膜形成の有無を診るHuMA医師
手前がDCHTとHuMAの2診で、奥が薬局

13時前にモバイルクリニックを去り、 Moinagona地区のDCHTの簡易診療所に戻りました。日用品の配布は半分以上終わっていましたが、まだ周囲に人はあふれ、並ばせることもできておらず、DCHTには物品配布方法を工夫し安全に留意するよう助言すべきだと感じました。

その後、DCHT仮診療所(建設中ヘルスポスト)から20mほど離れたLabour Roomを見学。田んぼの向かい側にあり畦道を10mほど歩くと着きます。ここはAl-Markazul Islami Delivery Centreというダッカに病院を持つNGOが提供する分娩専門施設です。責任者の女医アフサナ先生に時間を頂き30分ほどインタビューをしました。スタッフは医師1名、看護師2名、Traditional Birth Attendant(TBA) 10名からなるそうです。診察室が1部屋、分娩台1つ、ベッドは3つ。2か月前に仮設テントでオープンしましたが、今は簡素ながらもしっかりした小屋になっています。地面から多少高いのでこれから階段を2、3段作る予定。小手術も行いますが、患者紹介は国境なき医師団(MSF) またはコックスバザールの地元の病院へ送っています。1日の受診数は日によって2-3人から7-8人。1か月の出産数は30-40人ほど、ハキンパラには18ブロックあり、1ブロックに妊婦が50-80人います。Labour Roomとしては清潔な施設で産むことを推奨し、それを広めるためのフィールド・ワーカーをMuktiという他のNGOから雇っています。ここは24時間オープン。夜はTBAが5人いるようシフトを組んでいます。医師の休みは1か月に3日間。処方薬の用意としては、葉酸、亜鉛、ビタミンB、抗生剤、抗菌剤、消炎鎮痛剤、カルシウムなどが揃っていました。妊婦管理 (Antenatal Care=ANC)と産後ケア (Postnatal Care=PNC)で台帳を分けて記録しており、今のところ延べでANCが164人、PNCが58人でした。妊婦検診時に渡すチェック用紙もあり、また出生証明書は軍の指定した様式を使っています。これを軍に持っていくと乳児用の配給物資がもらえることになります。ベンガル語で書かれていた妊婦健診の内容を次の機会に教えて頂こうと思いました。  

明日はHealth Sector Coordination Meetingに出席のため国際移住機関(IOM)のオフィスに行く予定です。

皆様の御支援宜しくお願い致します。
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